公示地価、5年連続上昇 地方圏、28年ぶりプラス

国土交通省が18日発表した2020年1月1日時点の公示価格は、商業・工業・住宅の全用途(全国)が1.4%のプラスと5年連続で上昇した。札幌など中核4市を除く地方圏も0.1%上昇と28年ぶりにプラスに転換した。ただ、訪日客の増加や都市の再開発がけん引する構図で、新型コロナウイルスの経済への打撃が長引けば影響は避けられない。

2020年公示地価の変動率(1月1日時点、 前年比%、 ▲は下落):

地域住宅地商業地全用途
2020年前年2020年前年2020年前年
全国平均0.80.63.12.81.41.2
三大都市圏1.11.05.45.12.12.0
東京圏1.41.35.24.72.32.2
大阪圏0.40.36.96.41.81.6
名古屋圏1.11.24.14.71.92.1
地方圏0.50.21.51.00.80.4

公的機関が公表する土地価格情報には、 以下のものがあります。

 公示地価基準地価路線価固定資産税評価額
調査主体国土交通省都道府県国税庁市町村
調査地点数約26,000約21,700約334,000多数
公開時期3月9月7月又は8月3月
公開サイト国交省(土地総合情報ライブラリー)国交省(土地総合情報ライブラリー)国税庁資産評価システム研究センター
その他調査対象は都市部の比重が高い。 標準地の公示地価は一般の土地取引価格(更地価格)の指標となるだけでなく、 公共事業用地の取得価格算定や、 国土利用計画法に基づく土地取引規制における土地価格審査の基準にも使われる。調査対象は地方の調査地点が多く、 一般の土地取引価格の指標となる。 公表は国交省から 相続税・贈与税の基準となる地価で、 公示地価の8割程度の水準土地に対する固定資産税計算の基準となる地価で、 公示価格の7割程度の水準

2020年3月19日 | カテゴリー : 税務情報 | 投稿者 : accountant