国税庁は1日、 相続税や贈与税の算定基準となる2016年分の路線価(1月1日時点)を発表した。 約32万8千地点の標準宅地の評価額は、 全国平均で前年比0.2%のプラスとなり、 リーマン・ショック前の2008年以来、 8年ぶりに上昇に転じた。 東京、 大阪、 愛知など14都道府県(前年は10都府県)で上昇した。
路線価とは、 主要な道路に面した土地1平方メートル当たりの標準価格で、 2016年1月1日から12月31日までの間に相続や贈与で土地を取得した場合、 今回公表された路線価を基に税額が算定される。 調査地点は国土交通省が3月に公表した公示地価(2万6千地点)よりも多い約33万地点。 公示地価の8割を目安に売買実例などを参考にして算出するため、 公示地価よりも遅く例年7月に公表される。 路線価の最高は、 お馴染みの東京都中央区銀座5丁目銀座中央通りの1平方メートル当たり32,000千円(前年18.7%上昇)でした(ピークは1992年の36,500千円とのこと)。